2010-06-16

投稿しました

論文を再投稿。

昨日の午後、先生に、「明日投稿するから、Figをチェックしておいて」といわれたものの、何たってワールドカップの昨今ですし、夕べはそれどころじゃなかったのです。

研究室の大きめのテレビで、「どうせ負ける、どうせ負ける……」とつぶやきつつ90分間、僕らは戦いました。

結果は日本人ならみんな御存知の通り、日本の勝利。

中津江村、ゴメンナサイ。

そんなわけで、昨日は気持ちよく深夜の大学前の通りを歩いて家に帰ったのですが、
今朝は今朝で朝から解剖が入り(二日連続)、お手伝いに入り、結局それが終わってから慌てて3時間ほどでPNASの投稿規約をチェックし、自分のFigと照らし合わせ、(涙し、)フォントサイズを1.5倍にし、レイアウトを変え、やっぱり変えなくて良いやといわれ、修正し、Figのサイズは横幅8.7cmが基準だからと言うことで、フォントを大きくしたのに、画像のサイズをさらに小さくしなくてはいけないというジレンマを抱えるはめになり、それの解消のために胃の腑が転げまわるほど苦闘し、悶絶し、テンションの高いフジファブリックの曲をすっかり聞きつぶし、すったもんだの挙句、ようやく午後二時に『投稿しました』と、先生からフィナーレを告げるシンプル・伊豆・座・ベストなメールが帰ってきたのでした。

その間、腐れかけのマンゴープリンのような僕の集中力を支えてくれたのは、昨夜の本田の日本人らしからぬ、点を取り慣れたスタープレーヤーのようなゴールと、岡田監督の前歯が控えめに主張したスマイルと、机に飾った探査機“はやぶさ”の最後の写真だったりするのです。

ハヤブサ最後の映像は、昨日は各局放送していましたが、中でも一番良かったのがNHKです。
7年の使命を終えた探査機が夜の砂漠の大気に触れて、バラバラの炎の粒になって、夜の闇に消え入ろうとしたところに、またたく無数の炎の粒の中から、ひときわ大きな光が抜け出してきて、意思を持つもののようにまっすぐに、砂だらけの冷え切った夜空の向こうに突き刺さっていく光景が、はっきりと映像に捉えられていました。

おそらくあれは、「ダーウィンが来た!」でもおなじみの、真っ暗闇でも何でも見える、超高感度カメラではないかと、勝手に思っていたのであります。

(あんなものが仮に普及した日には、日本から、デリカシーと言うものが、跡形もなく消えてしまうに違いありません。夜の闇も、もはやあなたを守ってはくれないでしょう。酔っ払って裸踊りでもしようものなら、まるで昼間の熱にうなされた白昼夢のように、曖昧な記憶と白いBack groundの中、それは、NHKアーカイブスに永遠に記録され、You tubeで赤い「Bad!!」の棒グラフが、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットよろしく、地の果てまで続いていくでしょう)

他の局のはそれに比べると、ただのしくぢった打ち上げ花火のように、虚しさだけが伝わってくる切ない映像が多かったです。

ビバ、NHK!


なんでこんなに文章のテンションが高いかというと、昨日は結局、5時間程度しか寝ていないためです。

今日こそは寝ます。

んでは!

2010-06-04

先月の読書

読書メーターの機能で、先月読んだ本をまとめてみた。
結構多かったな。

最近は、後輩の何人かが、本をよむのにハマっているらしく、人の本棚からちょいちょい本を持っていっている。

こちらも負けずに読み続けねば!



5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2996ページ

容疑者Xの献身容疑者Xの献身
知り合いに借りて。映画ではすでに見たことがあったが、実際に読んでみて、改めてトリックの出来の良さ、ストーリーの組み方に関心。映画が、原作をできるだけ忠実に踏襲してつくられていることが良くわかった。しかし、天才のしくんだシナリオにしては、結末が、悲しいなあ……。
読了日:05月29日 著者:東野 圭吾
ヴィンランド・サガ(2) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(2) (アフタヌーンKC)
主人公の少年時代、父との思い出がメイン。『本当の強さ』を見せつけられる思いがした。
読了日:05月28日 著者:幸村 誠
ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンKC)
「プラネテス」ですっかり好きなってしまった幸村誠の作品。中世、後にヴァイキングと呼ばれる北欧の一団に所属する、殺意に燃えるひとりの少年が主人公。父の仇であるその軍団の長に褒美として常に求めるのは、彼と決闘する権利――。ところどころ残酷なシーンが出てくるが、グロテスクと言うより、現実的。中世の戦闘はこうだったのだろうなと納得させられる描写に関心。
読了日:05月28日 著者:幸村 誠
プラネテス(4) (モーニングKC (937))プラネテス(4) (モーニングKC (937))
木星往還計画始動。ハチはついに、フォン・ブラウン号に乗り込み、地球圏外へと旅立つ。残された仲間、それぞれの戦いと、行き着いた答え。魅力的ないくつもの回答が胸をとらえて、離さなかった。
読了日:05月28日 著者:幸村 誠
プラネテス(3) (モーニングKC (863))プラネテス(3) (モーニングKC (863))
自分の力だけで生きてきたと信じているハチは、タナベの言う「愛」に反発する。宇宙は暗く、人間を拒んでいるようで……。
読了日:05月28日 著者:幸村 誠
プラネテス(2) (モーニングKC (778))プラネテス(2) (モーニングKC (778))
死に瀕するような事故のあと、自分との葛藤を続けるハチと、温厚なユーリ、チームの”姐さん”フィー、新人のタナベ。誰もが魅力的で、自ずと誰ものファンになってしまう
読了日:05月28日 著者:幸村 誠
プラネテス(1) (モーニングKC (735))プラネテス(1) (モーニングKC (735))
「好きな漫画なに?」と聞かれたら、間違いなく、答える作品。ちょっと未来の、確実にくるであろう世界。宇宙ゴミを回収する会社の会社員、星野八郎太<ハチ>が主人公。スーツの外には死が待っている宇宙の中でハチと、デブリ課の仲間たちは今日も廃棄衛星を拾い続ける。
読了日:05月28日 著者:幸村 誠
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)
理由もなく戦い続ける少女と、それに引き込まれてしまった男子学生。御飯食べて,学校に行って,九時くらいから、ぼちぼち奇怪なチューンソー男と戦って。それでも十分に痛い日常の中で、生きていることを実感する不思議。なんかよくわかんないけど,戦い続けるのが青春なのかなって,思わされた快書。
読了日:05月20日 著者:滝本 竜彦
温室デイズ (角川文庫)温室デイズ (角川文庫)
自分の中学が取り返しの付かないところまで荒れ始めているのを強く感じたみちるは、思わずそのことを,クラスのみんなの前で口に出してしまう。それをきっかけにして執拗ないじめが始まり……。みちる、そして,それを見守り,ともに苦しむ優子の視点から綴られる、卒業までの約半年間の戦いの記録。瀬尾まいこさんにしてはちょっと重い。でも彼女だからかけたと思うような、現実的で、
それでいて希望のある結末に救われた。
読了日:05月16日 著者:瀬尾 まいこ
四度目の氷河期 (新潮文庫)四度目の氷河期 (新潮文庫)
自分がクロマニョン人の息子だと知ってしまった少年の青春物語。人とは違う自分に嫌気が差し、何も違わないと言う、ガールフレンドの言葉に戸惑い。だれにでもありそうでない思春期を追っかけていくような気分で読了。
読了日:05月06日 著者:荻原 浩

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