【今日やったこと】
郵便局から、不在票が来ていたので、今朝の再配達をお願いした。
来たのは、先日の『たなぼた』の謝礼。
全国共通百貨店商品券5000円。
うれしい、が、
百貨店、行ったことないんだよね..。
札幌市郊外の羊ヶ丘展望台に行ってきた。
地下鉄の駅で、土日一日乗り放題の『ドニチカキップ』を買って(500円!) 終点の駅まで15分ほど。
さらにそこから、直結するバスターミナルに移動し、『羊ヶ丘展望台行き』のバスに乗る(片道200円)。移動費1000円弱の小旅行だ。
地下鉄は、いつもは土日はほとんど込んでいない。あんなに安い乗り放題切符が出ているのも、おそらくそのせいだと思われるが、座れないことはまず無い。
昨日は三連休の中日だったので、したがって、いつも以上にすいているだろうと思って高をくくっていた。
ところが、
乗ってみると、地下鉄はかなりの人の入りだった。おまけに、終点が近づくに連れて、客はぐんぐん増えてくる。
多くは家族連れのようだ。しかも、小学生くらいの子供を連れた家族が多い。
いつもなら、こんな時地下鉄に乗っているのは、明らかに暇そうな大学生、高校生風の若造か、おじいさん、おばあさんなので、この子供の多さは、明らかに異様だった。
一体何が起こったのだろう。
列車が駅に止まるたび、乗ってくるのは家族連れ。しかも、連れているのは、いずれも小さな子供達。
終点につくころには、まるで通勤時のように、自動改札に列ができていた。ただし、列の中に子供が多い点が明らかに違う。
何があるのだろう?
答えは、地上に出て、すぐにわかった。
目の前に、大きな札幌ドーム。
今日は、ファイターズの試合だったわけだ。
そういえば、ユニホームや、グッズを持った人が、ちらほらいた気がする。
試合を見に来た人々の行列は、地下鉄の出口から札幌ドームにかけて、長々と続いていた。
テレビで見たイスラム教徒の『メッカ巡礼』に、どことなく似ていなくもない。みんなで、白銀に輝く巨大建築物に向かって、ぞろぞろと行進していた。
私も、予定を変更し、ついていくことにした。
あわよくば、当日券を手に入れて、野球を見てやろう。そういう野心を抱いて。
家族と、家族による長い行列に混じって、ピンの野郎が10分、てくてくとついて行った。
途中、イトーヨーカ堂のファイターズグッズ街頭販売に気を取られたりしながら、なんとかドーム入り口までたどり着いた。すると、そこには、
『当日券完売』
の文字。
私は、苦笑いしながらくるりと引き返し、まだ、たくさんの人がドームの方向に向かって歩いている中を、ひたすら敗走した。
すれ違う全ての人と、目が合った気がした。
その後、予定通り羊ヶ丘展望台行きのバスに乗った。
バスの中で、次の停留所のアナウンスをする際何度も
「羊ヶ丘展望台に行かれる方はご入場に際し、別途入場料が必要です」
と付け加えているのが気になった。
そんなの、当然じゃないか。何でいちいち、バスでアナウンスするんだ。
理由は着いてわかった。
展望台入り口に差し掛かると
突然、バスの出口が開き、そこから制服のおばさんが入ってきた。
そして、バスガイドよろしく、
「これから入場料をいただきます。おひとり様500円になります」
と言って、バスの乗客一人ひとりからお金を集め始めた。
念のため付け加えておくが、これは普通の路線バスである。
専用の観光バスなどではない。
こんな徴収の仕方は始めて見た。
おばさんは、やがて、バスの乗客全員からお金を集めると、ありがとうございましたと言って出口から出て行った。
なんか、バスジャックみたいだ。
おめえら、おとなしくしろ、全員カネを出せ!
そうしてたどり着いた羊ヶ丘展望台は、しかし、あんまりおもしろく、なかった。
30分くらいで、飽きた。
そして、次のバスで、帰ってしまった。
それでも、とりあえず有名な『Boys, be ambitious! 』のクラーク博士像は写真に撮ったし (上図: 博士と、其を撮影せんと群がる観光客之図。稀代之人気者也。)、草原で草を食べていた羊の赤ちゃんのあまりのかわいらしさに思わず感激したりもした。
天気もよかった。草原を吹き抜ける風は初秋の香りを含んでいて (おまけに焼きもろこしの香りも含んでいて) 、すがすがしく、緑も眼に痛いほどまぶしかった。
入り口のおばちゃんに徴収された、500円の元が取れたのかは不明だが、
気分転換になったのは事実。
また、あの羊の赤ちゃんに会いに行こうかな。
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