休日に一緒に過ごすかけがえのない物をもう一つ
詩集。
先日亡くなった、
茨木のり子さんの『倚りかからず』と言う詩集がお気に入り。
この方は、
『自分の感受性くらい』
という、軟弱な自分を、そして人々を叱咤激励するような詩で有名な詩人。
今回の表題作も
もはや できあいの思想には寄りかかりたくない
と言う一文から始まる自立の詩。
この人の詩はいつも、凛とした緊張感がみなぎっていて
聳える樅の木のような真っ直ぐな言葉に、
グニャグニャに曲がったヘチマのような自分が、
はっきりと投影されてしまう、そんな力のある詩だと思う。
あとは、もちろん宮沢賢治の詩集かな。
最近、賢治の詩は
どれも、ズーズー弁訛りの標準語で読むと、
意味が真っ直ぐ伝わってくることに気づいた。
(『永訣の朝』では泣きそうになった)
“アメニモマケズ”では、この読み方は有名だけれど、
他の詩でもこれは通用するようだ。
ちなみに茨木のり子はちょっとあきれたような口調だと感じが出る気がする。
独り身の暇つぶし。
でも、二人じゃ、できないよね。
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