子供の頃にはあって、
大人になると失われてしまう感覚が、
実は結構あるような気がしている。
大人になると言うことは、それ自体、進歩のようだけれど、
実は随分多くのものを、僕らは捨ててきたのではないか。
みんな、いろんな夢をあきらめて、大人になった。
いろいろ、あきらめてきた。
消防士にもなりたいし、仮面ライダーにもなりたかった。
同時並列的な、そう言う夢を、大方あきらめる事を覚えて、僕らは初めて大人になった。
僕の体が、この一体だけと言うことに気がついて、そして、一日が、24時間だと言うことに気がついて、僕らにも等しく、死が訪れると言うことに気がついて、抱えきれない夢を、何時までも抱えているわけにはいかなくなった。
どれか一つでも、かなえないと。
そう思って、他の大多数を切り捨てた。
大人が、効率という言葉をよく口にするのは、
そういう焦りも、あるからなのかも知れない。
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