2007-12-29

師走、坊主はふと、考える。

【今日やったこと】

久々のトランスフェクション。

普段からやっている先輩に、教わりなおしてやったけど、

以前やっていたのとやり方がずいぶん違うので、とまどう。

ある意味、この実験がきれいに決まるかどうかで、

俺の人生、少し、変わるかも。

はたして、

うまくいくと、いいのだけれど。

◇◇◇


年の瀬、師走の慌ただしさは、クリスマスの終演とともに過ぎ去り、

なんだか、急に世の中が静かになってしまった。

そうなると、ついつい考えてしまうのが、今年一年のこと。

思えば、ちょうど一年前、

自分はまだ、あの蛙の研究室にいた。

そして今、自分はウナギの研究室にいる。

この一年、環境が大きく変わって、とまどうことも多かったけれど、

いろいろ、初めての場所、初めての経験、初めての出会い、そして、いくつもの再発見があった気がする。

同じ実験でも、違うやり方があると言うことがわかったし、研究の方針、考え方、接し方にも、違いがあることがわかった。

もちろん、研究活動の面だけじゃなく、
医学部という今まで縁の無かった世界に飛び込んで、知らない用語に接し、知らない考え方に接することもできた。

学校以外でも、いろんなところでいろんな人に出会って、いろんな思いをした。

今年一番の思いでは...。ある場所を旅していて、偶然居合わせた、おもしろいおばあさん(相当な高齢)と、一緒に、小一時間、デートしたことかな。

そのおばあさんは自分のやつより立派なデジカメを持っていて、最近パソコンを習い始めたとかで、家に帰って、それに取り込むんだ、なんて言ってた。

すごいバイタリティー。まだ半分も生きていない若造は、終始押されっぱなしだった。

自分も一人旅だったし、向こうも、そのようだったので、お互い
旅の道連れが欲しかったのかもしれない。

名前も知らない、どこに住んでいるのかも、結局しらないけど。
たぶん、もう二度と無い、いい思い出ができた。

自分の、数えるくらいしかない、デートのうちの一つ。
どれもこれもが、ただただ、酸っぱくて、ちっとも甘さのないことが多かったけど。


まあ、でも考えてみれば、ほんとにいろいろあったなあ、この一年。ここに書いたことも、書かなかったことも、自分にとってはどちらも大きな、大切な思い出。

また来年も、いい思い出が増えてくれるといい。

書けることも、書けないことも。