2008-01-18

本当のブルーブラック

【今日やったこと】
またまたまた、ウェスタン。

しばらく、ブログさぼっていたけど、その間の実験をまとめると、
ウェスタン。

明日も、明後日も。

時々はELISAに浮気するけどね。


◇◇◇

以前、ペリカンの万年筆を買って、その色が、意外と青かった、と言う話を書いた。

これが、噂に聞くブルーブラックかと、そのときは感動していたのだが、

その後、その万年筆についてきた、インクカートリッジが切れたため、あらかじめ買ってあった、ペリカン社純正のインクを使うことになった。

初めての、インク壺。なんだかレトロ。書き手の心を奇妙にくすぐる、この感覚。わかるまい。

たとえて言うなら、初めてちょっといいウイスキーを、ロックで飲んだときのような。

鏡月グリーンをペットボトルで飲んでるうちは、わからない大人の世界。

琥珀色の感動。

あんな感じだ。


万年筆のインクは、ボールペンと違って、水でにじむ。

涙でにじんだ手紙。

あれは、100均のボールペンでは、逆立ちしても出せない情緒。

別に、涙でにじませたくは、無くとも。



インクと一緒に買ってあった、コンバーターという、いわば、注射のシリンジのような装置にインクを吸い込み、ペン先を取り付けた。このコンバーターが、今までのカートリッジの代わりに、インクを供給してくれる。

ペン先に、インクが回るのを待って、おもむろに、ペンを走らせた。

すると、

なんと、インクの色が、わずかに違うではないか。

今までの物より、ずっと黒い。

書き始めは、やはり鮮やかな青なのだが、時間がたつと、ずいぶん色が落ち着き、黒っぽくなる。

なんだ?これは。

今までの物とは、違うのか?

今まで使っていたインクも、元々ついてきたやつだから、ペリカン純正。

と言うことは、今まで使っていた物は、本当のブルーブラックではなかったと言うことになる。

おそらく、書いてはなかったけど、ただの、ブルー。

あのときの俺の感動は、空回りだった。


世間知らずのから騒ぎ。


でも、この色の方が、ずっと黒に近いので、今までよりも、普通に使えそう。

さすがに青では、何かにかまわず使うわけにも行かなかったしね。



涙でにじむ点にも変わりはないし。

…望んでないけど。