またまたまた、ウェスタン。
しばらく、ブログさぼっていたけど、その間の実験をまとめると、
ウェスタン。
明日も、明後日も。
時々はELISAに浮気するけどね。
以前、ペリカンの万年筆を買って、その色が、意外と青かった、と言う話を書いた。
これが、噂に聞くブルーブラックかと、そのときは感動していたのだが、
その後、その万年筆についてきた、インクカートリッジが切れたため、あらかじめ買ってあった、ペリカン社純正のインクを使うことになった。
初めての、インク壺。なんだかレトロ。書き手の心を奇妙にくすぐる、この感覚。わかるまい。
たとえて言うなら、初めてちょっといいウイスキーを、ロックで飲んだときのような。
鏡月グリーンをペットボトルで飲んでるうちは、わからない大人の世界。
琥珀色の感動。
あんな感じだ。
万年筆のインクは、ボールペンと違って、水でにじむ。
涙でにじんだ手紙。
あれは、100均のボールペンでは、逆立ちしても出せない情緒。
別に、涙でにじませたくは、無くとも。
インクと一緒に買ってあった、コンバーターという、いわば、注射のシリンジのような装置にインクを吸い込み、ペン先を取り付けた。このコンバーターが、今までのカートリッジの代わりに、インクを供給してくれる。
ペン先に、インクが回るのを待って、おもむろに、ペンを走らせた。
すると、
なんと、インクの色が、わずかに違うではないか。
今までの物より、ずっと黒い。
書き始めは、やはり鮮やかな青なのだが、時間がたつと、ずいぶん色が落ち着き、黒っぽくなる。
なんだ?これは。
今までの物とは、違うのか?
今まで使っていたインクも、元々ついてきたやつだから、ペリカン純正。
と言うことは、今まで使っていた物は、本当のブルーブラックではなかったと言うことになる。
おそらく、書いてはなかったけど、ただの、ブルー。
あのときの俺の感動は、空回りだった。
世間知らずのから騒ぎ。
でも、この色の方が、ずっと黒に近いので、今までよりも、普通に使えそう。
さすがに青では、何かにかまわず使うわけにも行かなかったしね。
涙でにじむ点にも変わりはないし。
…望んでないけど。