ウェスタン。
西へ、東へ。
長編を勧められたのはうれしいけど...。
やっぱりなかなか書けねえなあ。
短いのをこつこつためれば、
原稿用紙100枚くらい、いくよね。
僕らは、大人を滅ぼすことにした。
小銃で武装し、ロケット砲と迷彩服とサバイバルナイフを携えて
彼らにはきっと僕らの武器は見えない。
僕らがそんな完全武装していることすら知らない。
そんな彼らを、僕らは次々に葬った。
目が合ったら、ばん。
通りがかりに、ばん。
車の後部座席に載って後ろを向き、自動小銃を乱射した。
人を殺すのはとても楽しくて、僕らは思わずきゃっきゃと笑った。
憎い大人は次々倒れ、僕らは勝利を味わった。
だいたい大人は勝手すぎるのだ。
彼らは僕らをしかれるほど、自分は正しいことをしていない。
酒と血と香料と肉のにおいがする大人の死体を積み上げながら
僕らは僕らの時代の到来を感じた。
数年後、僕ら戦争の勝者が社会を十分に牛耳っていた頃
通りすがりの少年と、思わず目があったとき、
僕はその子にすでに撃たれたことを知った。