2009-11-22

『さよなら。いつかわかること』

【今日やったこと】
Midi prep。

多めに増やして、たくさん取る。
ローコピー、ローリターン。
◇◇◇


久しぶりにDVDを見た。
『さよなら。いつかわかること』2007年の映画。ヒューマンドラマ、ロードムービー。主演は、ジョン・キューザック。

ホームセンターで働く父。8歳と13歳の娘がいるが、母はイラク戦争に出征中。
冒頭、父はなかなか二人の娘と心を通わすことが出来ない。ぎこちない朝食のやりとりが何とももどかしい。

家では、戦争のニュースを見ることは禁止。しかし、13歳の姉は、父の目を盗んでは戦死者数を伝えるニュースを見ている。父はそんな娘を叱るが、母がいないということの難しさを彼自身が一番良く感じている。

そんな折、彼の元に突然、軍服姿の二人の男が現れる。
男達は玄関先で彼に、彼の妻が戦死したことを告げる。

慟哭する男。誰もいないリビング、ベッドルームが無音の中で映し出される。大切な誰かがいなくなった、と言うことが胸に迫ってくる演出。

しかし……、男はいつまでも、娘達に母の死を告げることが出来ない。
そのうち、8歳の娘が言い出した一言がきっかけで、数日かがりで、遠くのテーマパークに出かけることになる。

父娘、3人の旅。小さな旅が、親子を次第に変えていく。


たいして大きな事件はない。
でも、それだけにリアルで、さめざめと切ない映画。

大きな戦争の、統計学的な死者数の中に、斯うした割り切れない幾つもの家族の死が伴っていることを、改めて意識させられた話だった。