2008-04-14

MEGA

【今日やったこと】

相変わらず、大腸菌と
ランデブー。

僕らは、
仲良し。

◇◇◇


最近生協食堂で、
MEGAフェアをやっている。

要するに、最近流行った、
MEGAマックとか、牛丼とか
ああいう物に乗っかった、生協らしい企画だ。

一時期は、残すのはもったいないと言われ、
食べ物も無駄なく、エコな暮らしをしましょうと言われていたのに、
何で此処まで、ハイカロリーな食事が好まれるようになったのか。
甚だ疑問だ。

ほとんど脅迫的な手口で、
人々に健康と美容とを迫る、
ここ最近流行のこの“新興宗教”は
連日、テレビの深夜帯と、早朝と、お昼前後を利用して
熱心な布教活動を展開している。

ある意味、日本で一番信者の多い教団は
この美容と健康教(狂)ではないだろうか。

そんな教団の、厳しい教義に従うため、
人々は連日、四苦八苦している。

お姉ちゃんは、カロリー計算に余念がない。
お母さんは、コラーゲンと、ビタミンEの摂取のため、毎日牡蠣ばかり食べている。
息子は、最近プロテインに凝り出したし、
お父さんは、高濃度のカテキン茶を飲み干し、昨日の食べ過ぎを帳消しにしようとしている。
おばあさん、おじいさんは、一日でも長く生きるため、
コンドロイチンで関節を潤し、有象無象の漢方薬やら、
青汁やらを飲み下して平然としている。


だが、そこに広まった、このMEGAブームだ。
これはまるで、一種の宗教改革にすら見える。
あるいは、革命か。それとも、開き直りか?
人々はたとえ一時的にしろ、この世を覆う
巨大な宗教に反旗を翻したのだ。

メタボリックシンドロームがどうとか
ダイエットでウエスト三センチがどうとか、
教団の、数値的な縛りに絡め取られて、
みんな欲求不満になっているのだろうか。

でも、そのはけ口が
結局食べることだとしたら、
なんだかあんまり、芸のないことのようにも感じる。

そもそも芸って、
こういうことの解消のために、あるんじゃないか?

江戸時代の日本人は、不景気などで欲求不満が募ったときに
ええじゃないかと言って、踊ったという。
まだ、昔の方が芸があったのだろうか?

そもそも、江戸時代にマクドナルドがなかったことが
悪かったのだろうか?
あればみんな、江戸の庶民もMEGAマックに飛びついたのか?

そんなことを考えながら、やっぱり無趣味な僕は、
昼ご飯を食べた後に、
今夜、何食べよう、などと、いらぬ心配を、してしまうのだ。

でも少なくとも、1400kcalを越える、
MEGAチキンカツ丼は、食べられそうにない。