2010-01-29

Broken down

【今日やったこと】
RT。

Next論文計画進行中。
今のも完成していないのに。

◇◇◇


今日はセルソートをして、
絶対に決めてやると気合いを入れて学校に来たのに、

来てみたら机の上に、

「須藤さんへ
セルソーターが壊れたと、技官さんから連絡がありました」

秘書さんの小さな字で、ポストイットに。

今日は、代替のセルソーターを持っている学部を捜すのに、奔走しました。

2010-01-22

とんとん

【今日やったこと】

PCR
昨日のは、余計なバンドまでついてきた。

自信喪失と回復と、


◇◇◇


先日、川で動物を捕獲する際の、役所への申請について説明会があり、お昼過ぎから札幌駅近くのビルに行ってきた。

川で動物を捕獲する時は、動物の種類によっては、特別許可の申請がいる。
ウナギは、立派な水産資源なので、漁法、漁具、採取区域などを道に申請し、知事の許可を受けなくてはならない。

案の定、全く慣れない世界の話しだったため、なかなかついて行けなかったが、自分の研究に直結する話しだったので何とか寝ないで聞くことが出来た。

さて、その後、説明をして下さった道の関係者の方にお話を聞けた。
実は偶然だったのだが、この方には以前に、ウナギを捕獲する際の許可関係の質問をメールでさせていただいたことがあり、そのお礼をする必要もあって、声を掛けさせていただいたのだ。

向こうも覚えていて下さった。

あらかた挨拶を済ました後、この方なら知っているかと思い、ウナギの幼魚の効率の良い捕獲法について図々しくも質問させていただいた。

「あ、それなら、いい人を紹介しましょう」
その方はすぐにそう返事して下さった。
そして、ちょっと待っててと言って、そそくさと説明会場の片付けを済ませると、
「じゃあ、行きましょう」
と、先に立って歩き始めた。

向かったのは、ビルの4階。
廊下の突き当たりにせかせかと歩いていくと、
「……ここです」
ドアには、とある漁業関係の独立行政法人の文字。

ドアをノックすることもなく、中に入って行かれる。

「こんにちわ」
案内してくださった方は、そこの職員の方と、二言三言話したあと、
「ウナギに詳しい人、いる?」
と、尋ねてくださった。

職員の方が指さしたのは、奥の方に座っておられた若い方。
「……彼が、良く取りに行ってるよ」

すぐに僕に引き合わせてくださった。
「……じゃあ、僕はこれで」
案内してくださった方は、そこで、じゃっと片手を上げると、風のように去って行かれた。

「……じゃあ、ご説明しましょう」
若い職員さんは、早速僕を部屋の少し影になったところにある応接スペースのような所に案内してくださった。マックにある、二人がけの対面のテーブルのような小さな席。彼はそこに、さっきまでちょうど見ていたという、ポストイットがたくさん貼られた資料を広げて見せた。

「……これが、ウナギの漁具です。で、これを使って泥の中を……」
彼は、網のついたカゴのような漁具を指さし、ウナギの捕獲法について説明してくださった。

僕はもう、長いこと、ウナギの幼魚の捕獲を夢見ていた。
海外のグループはみんな幼魚を使っているのに、自分たちはずっと成体しか使えなかった。
だから、実験結果が異なると、一体全体自分が悪いのか、それとも幼魚と成体の違いなのか、はっきりしないことが多く、すっきりしなくて具合が悪いのだ。

僕は半分興奮していて、必死になってメモを取った。
その様子に、説明してくださった若い職員さんは、些かあきれた様子ではあったが、
「……後で、コピーあげますよ」
と言って下さった。

彼は、その上に、夏になったら、おそらくまた調査がはいるから、その時に見にいらっしゃいと言ってくださった。僕は、はい!と思わず二つ返事で答えてしまった。

そんなこんなで、ビルを出た時にはすっかり日が落ちていた。

薄暗い都心を歩きながら、ヨドバシ脇のマックに入り、コーヒーを飲みながら頭を冷やした。
まだ、なんか身体の底がぼおっと熱ったような感じで、忙しさが過ぎ去った後の余熱が抜けきらない感じだった。

でも、それが過ぎ去ってしまうと、物事があまりに上手く進んだうれしさと、ほんの僅かばかり恐ろしさを感じて、嬉しさを戒めるように下唇突き出した早歩きで、冬空の街を歩いた。

2010-01-21

ダーウィン再会

【今日やったこと】

セルソート -> RT -> PCR
まだ終わらない。

クリヲスタット。

◇◇◇



セルソーターの待ち時間は、なんだかんだで13時間ある。
その間、他の仕事が出来るわけではなく、機械にずっと張り付いていることが多い。

当然、飽きる。
だから、最近、ソーター室に行く時は、ウォークマン(iPodではない。天の邪鬼ですから)と、何らかの本を持って行くことにしている。

最近頑張って読んでいるのが、『種の起源』。
言わずと知れたダーウィンの本で、進化のバイブル中のバイブル。

今頃読んでるのか、と言われても仕方がないが、実は今までちゃんと読んだことがなかった。
その理由が、“読みにくい”。

岩波文庫版の物を一度開いてもらえば解るが、何が言いたいのか、すぐに伝わってこない文体で、ただでさえ長いのに、頭に入っても来ないのだ。

訳者の先生はおそらく、ダーウィンの古い英語の文体を忠実に訳したのだろう。
おかげで、読まなければいけない本ではあるのだが、偉くハードルが高い。

今読んでいるのは、今年出た新訳版。
それでも長くて、ちょっとわかりにくいのは変わらないけれど、大分わかりやすくはなっている印象。

ダーウィンて、偉い人だったんだなって改めて思う毎日。
大量のデータと、知見と、考察の渦に放り込まれたような感覚。

最も古い、近代進化論の本なのに、今の議論をほとんど網羅している、このすごさ。

その後の科学者は、何やってたんだろ。


これからの科学者は、何できるんだろ。
ダーウィンの後追いも覚束ない日々。

2010-01-18

いるいる

【今日やったこと】

説明会。
いかにして、うなぎを捕るべきか。

非常に有意義。


◇◇◇


ヤフーニュースを見ていたら。

……ああ、いるいる。こういう人。

ウチの後輩。


職場で暴走中偽カツマー
AERA1月18日(月) 13時 1分配信 / 国内 - 社会
──あなたのまわりにいませんか?
実力もないのにプライドが高く、仕事を断り、口だけ達者な社員。
それはもしかしたら「偽カツマー」かもしれません。──

 机のあちこちに前向きなフレーズが書かれた付箋。ビジネス書がずらりと並んだ本棚の中央には、学生時代の部活動の記念写真と仲間からの寄せ書き。「努力家で尊敬されている私」をアピールしている机の持ち主は、サービス業のマーケティング課長エリコさん(34)の部下(25)。入社2年目だ。
 入社してすぐに彼女が宣言したのは「脱コスト」。時間の有効活用や費用対効果という用語が飛び出し、日報の書き込みも「仕事の意義とは……」と哲学めいていた。ぱっちりアイメークとショートパンツという見た目とは裏腹に、「よく勉強してるな」が第一印象だった。
 しかし、締め切りを過ぎても企画書は上がってこない。
「考えていたら時間内にできませんでした」
 そんなことが数回重なり、エリコさんは悟った。彼女が主張する「脱コスト」は、仕事を効率化して時間内に仕上げることではなく、月給を時給換算してそれを超える仕事は放棄するという意味。あくまで自分ベース。そうやって仕事を「脱」して得た時間は英会話学校や異業種交流会でスキルアップしていると豪語するが、その割には仕事にフィードバックがない。

■上司の誘いにも断る力

 彼女は経済評論家の勝間和代さんの著書を愛読している。たしかに勝間さんも“効率化”を唱えているが、それを自分に都合よく解釈しすぎじゃない──? そもそも勝間本ではビジネスに臨む基本姿勢を説いているが、彼女は「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」すらできず、わからないことがあっても質問しない。新規顧客の開拓のために片っ端から企業に電話をかけるよう指示しても、いつまでたっても受話器を取らない。
「部長がいるとかけづらくて」
 けんもほろろに断られる様子を上司に聞かれるのが恥ずかしいという。プライドが高く、みじめな姿をさらさない。そのくせ「断る力」だけはしっかり身につけている。女性が2人だけの部署だから腹を割って話そうと飲みに誘っても、「お酒は飲みません」。営業帰りのランチでさえ「ダイエットしてるんで」。
 成功者のアイコンとなった勝間さんが提供する仕事術や生き方をまねする人たちはカツマーと呼ばれる。隙間時間を有効活用し、家事をしながらオーディオブックを聞き、ネイルを乾かす間も本を読む。そして生まれた時間を、本当に自分のやりたいことのために使う。
 だが、精神科医の香山リカさんは、勝間さんとの共著『勝間さん、努力で幸せになれますか』でこう指摘している。
「勝間さんのまねをすること自体が、ある種の目的になっているような気がします。もっと言えば、本人は意識をしていなくても、勝間さんのまねをすることで勝間さんと同じ成功体験をしているかのような満足感を得ている印象を受けます」

■本音では甘えたい

 しかし、勝間さんと同じように隙間時間の無駄を削る努力をしているならまだいい。最近は、本を読んだだけで勝間さん気取りになる勘違い社員も現れている。態度は強気だが実力と実績が伴わない「偽カツマー」だ。
 人材業のミキさん(41)の男性部下(29)は優秀で勉強熱心だが、本家カツマーとは言いがたい。2年前からプロジェクトを任されるようになり、「自分が一番」と自信を強めたようだ。
「課長の言うこともわかりますが」
 と指示は必ずいったん否定。チーム仕事でも調整役でなくリーダーになりたがり、トラブルが起きると相手の理解力が足りないと一蹴する。効率第一で、後輩や契約社員のフォローには無関心。そこで突き進むならまだいいが、時々、
「力を試してみたいんです」
「退職っていつまでに伝えればいいんですか」
 と転職をほのめかす。上司をバカにした態度を取りながらも、本音では甘えたいのだ。

■勝間本を「誤読」

 それでもミキさんは、そんな部下を突き放せない。
「虚勢を張って理論を振りかざすのは、不安や未熟さの表れかもしれません」
 2年前まで労務部で社員のメンタルケアを担当していた。「ゆとり教育」を受けた世代が入社まもなく次々と産業医面談を申し込んでくる。聞くと、明らかに職務不適格で無理をしているケースが多かった。ある営業職の女性は打ち明けた。
「人見知りで上手に話せないので、鍛えたくて入社しました」
 ビジネス書やマニュアル本のおかげで就職試験は突破したが、結局ストレスで出社できなくなった。努力すればかなわないものはない。そんな風に考えたのかもしれない。
「採用側の判断ミスもありますが、社会人なんだから、苦手を克服することとお金をもらうことは違うはず」
 勝間さん本人も先の共著『勝間さん~』で、カツマーが「間違った方向に頑張る」ことを懸念している。
「自己実現や自立という名目で会社に迷惑をかけるとすれば、それは単なる独りよがりです」

■育てれば最強の人材に

 勝間本を「誤読」して増殖する偽カツマー。彼らの暴走を止めるにはどうすればよいのか。
 大手流通会社で商品企画を担当するヨシミさん(33)が女性部下(25)にアイデアを提案するよう指示すると、企画書のフォーマットがほしいと言われた。ヨシミさんが作って渡したが、なかなか企画を出してこない。背中越しにパソコン画面をのぞくと、1日かけてフォーマットを修正していた。
「このほうが効率的ですから」
 仕事の提出期限や重要性にかかわらず、「頼んだ人の役職の高さ」順に仕上げてくる。わからないことがあっても聞かないから仕事が滞る。それで残業する羽目になり、遅くまで働いているという事実だけで自分が会社にとって重要な存在だと思いこんでいる。
「残業してまでやってほしい仕事があるときは言うから!」
 ある日、思わず声を荒らげてしまった。彼女は一瞬ポカンとし、やっと怒られているとわかったようだ。一見デキる風だから遠慮していたけど、結局イチから教えないと伝わらないのだ。それから毎朝、彼女の仕事の時間割りを作って渡している。
「勝間さんが本で書いていることを、私がリアルにわかるようにしてあげればいい。彼らは素直で吸収が早いから、きちんと育てれば最強の人材になるはず」
 きつく言い過ぎたと感じたら、会社を休まれないようにフォローもする。飲みに誘っても断られるからランチを奢り、
「少しずつ覚えていこうね」
 と励ます。
「10年後は私、この会社にはいませんから」
 そんな冷たい態度を取られてもめげない。リアル上司は私なのだ。(文中カタカナ名は仮名)
編集部 小林明子

アエラの記者と一緒に
つぶやきませんか
 なんだか、増えてますよね。最近、つぶやく人々。
 アエラも流行りもんにはのろうと、本誌の記事とツィッターを連動させた企画を始めます。第1弾は、勝間・香山両氏の幸福論争。努力すれば幸せになれるのか。ご意見、つぶやいてください。今後は35歳の不安など、記者の本音を記事にします。
(1月25日号)

* 最終更新:1月18日(月) 13時 1分
* AERA

2010-01-17

雪と、神社と明かり

【今日やったこと】

論文読みまくり。
読んだふり、読んだふり

◇◇◇


昨日、もう日もとっくに暮れた時間である。
買い物から帰る頃合い、外はひどい雪だった。

家から出る時でさえ、いくらも雪は降っていたのだが、郊外のスーパーの大きなガラス張りのエントランスから見つめる外の景色は、雪と言うより、霞みのような光景だった。文字通り、視界が効かない冬の空。駐車場を照らす高出力の街灯の光りを浴びて、雪は心持ち、紫色の鈍い燐光を放っているようにさえ見えた。

僕はいつもより、少し重ね着をして、買ったばかりのフェイク・ファーのコートを羽織り、身を縮めるようにして、外に出た。扉が開いた途端に吹き込んできた凍てついた空気が、無防備な耳や頬をちりちりと冷やし、体積の小さな立方体の中に押し込まれた丸い球のような、不釣り合いな窮屈さを感じた。

何処まで続くのだろう。
分かっている道なのに、そんな気持ちを覚えるほどに、帰りの雪道は長く感じられた。行き交う車は、皆ボンネットに厚い雪を重ね上げて、髭を蓄えた遠く北国の老紳士のような、厳かな穏やかさを伴って疾走していく。ボボボ、と言う雪を踏みつけるくぐもった音が、スタッドレスタイヤ履きの彼らの足下から聞こえてきた。片栗粉を指で押しつける時の感触を、それとなく冷えた指先に思い出しながら、僕は道を急いだ。

ふと、角を曲がり、前を向いた時だった。若い3人の男女が、僕の左手の方から、目の前の長い横断歩道を渡って、僕の歩く道沿いにやってきた。彼らは僕の数メートルほど前で左折し、僕の前の道を先行して歩いていく格好になった。よほど急いでいるのか、歩くスピードも速い。3人で歩いているとは思えないほどに、せかせかと、僕の前を歩いていった。
男の子が二人に、女の子がひとり。
僕はその様子から、大学生位かと想像した。
彼らはしきりに、小さな声で何か話しているようだが、話の内容まではこちらには聞こえない。ただ、仲は良さそうだが、三つ並んだ彼らの灰色の背中からは軽い笑い声でさえ漏れるようなことがなかった。

何処に行くのかな。少し気になった。
時間は既に8時を過ぎている。彼らの様子からして、これから夜遊びに行くような浮ついた空気は感じなかった。僕は彼らの後を歩きながら、背を縮め、それとなく思いめぐらしていた。

数分が経ち、疑問はすぐに氷解した。
彼らは、少し歩いた後、3人並んで道沿いにある諏訪神社の小さな分社の鳥居をくぐったのだ。

ああ、そうか。
僕は思った。

明日は、センター試験だった。

普段は訪れる人もいない、小さな分社である。僕も、何年か前の正月に初詣に来てから一度も訪れてはいない。

雪の中にぼんやりと浮かぶ、諏訪神社と書かれた提灯が、彼と彼女らの不安げで、何処か引き締まった横顔を、一瞬照らし出した。

あんな時期もあったっけ。
僕はなんだかおかしくなった。
当事者である彼らには申し訳ないが、何で、あんなことに一喜一憂していたのか、今ではよく分からないようになってしまった。

いろいろな人生を知り、いろいろな道筋があることを知って、意味も分からず大学の偏差値と、自分の偏差値を探り、照らし合わせ、溜息をついていたあの本末転倒の一年間が、実に狭い価値観の、ひとつの表徴に過ぎないことを嫌と言うほど身につまされた。

『人生はクローズ・アップで見れば悲劇だが、引いてみれば喜劇である』
そう言ったのは、チャップリンだったか。
時間が経って傍観すれば、その記憶が真面目であればあるほど、なんだかおかしく、切ない記憶に変わっている。

彼らも、後何年か後には、今のこの緊張感が、幾段階かの発酵を経て、なんだかおかしい、くすぐったくなるような記憶に変わっていることに気がつくだろう。

そんなときを、楽しく、明るく順調に迎えられたらいいな、と、似合いもしない祈りを込めて、目をつむった。

2010-01-16

You'd Be So Nice To Come Home To

【今日やったこと】
論文読みまくり。

気持ちだけ先走り。


◇◇◇


ネットで色々調べていたら、何故か引っかかった、ジャズの名曲。
このタイトル、訳すのが難しいらしい。

でも何となく、いかにもクラシックで大人びていて、素敵な歌詞なので、だめもと訳してみた。

ジャズには、過去形がよく似合うなあ

作詞:Cole Porter 作曲:Cole Porter

You'd be so nice to come home to.
You'd be so nice by the fire
While the breeze on high
Sang a lullaby
You'd be all that I could desire

帰ってこれたら良かったでしょうに
帰ってきて、この火の傍にいられたら、良かったのに
ざわざわと胸高鳴って
ララバイを歌ったの
私が求めうるものは、あなただけだったから

Under stars chilled by the winter
Under an August moon burning above
You'd be so nice
You'd be paradise
To come home to and love.

冬空に凍える星々の下でも
空に燃える8月の月の下でも
あなたは素敵だった
あなたは楽園だった
会いに来てくれて、そして愛してくれて


2010-01-06

去年読んだ本達

読書メーターのまとめ機能を使って、
去年読んだ本のまとめを作ってみた。

これに登録していない物もあるけど、暇がないとは言いながら意外に読んでいる。

……実は、暇なのか?


いずれにしろ、読んだ本は僕の履歴。

大事にしないと。



2009年の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6584ページ

フライ,ダディ,フライ (角川文庫 か 50-3)フライ,ダディ,フライ (角川文庫 か 50-3)
愛する娘と、家族に笑顔をを取り戻すため、戦え!メタボのおっさん!
読了日:12月30日 著者:金城 一紀
ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)
主人公の後藤君は、本当に困った人。ハケンと言う自分の立場もわきまえず、超現実的な学歴&格差社会のディズニーランド裏社会で、はらはらするほど突き出してしまう。でも、それが現実に流されていた周りの意識を変えていき……。ストーリーは良くある。でも、ディズニーランドの裏に関する情報は満載。後者の点で、むしろ楽しめるかも。
読了日:12月05日 著者:松岡 圭祐
第四間氷期 (新潮文庫)第四間氷期 (新潮文庫)
科学の進歩の果てに、ついに完成した「予言機械」。でも、それの描く未来が、陸生人類の滅亡を示唆していたら……。科学技術が、まだバラ色の未来を描いていた時代に、灰色の結末を予言した、公房の異色作。機械を作った科学者自らが、その合理的な予言を受け入れられずにもがく姿が、生々しい。
読了日:12月05日 著者:安部 公房
プールサイド小景・静物 (新潮文庫)プールサイド小景・静物 (新潮文庫)
妻子がありながら、自分よりずっと年下の少女と恋をしている夫。それに感覚的には気がついていながら、口には出せずにいる妻。真夜中に、夢中になって縄跳びを飛び続ける若い妻の姿が痛々しい。気がつけば溶けて無くなっている氷のような、静かな崩壊の記録。(『舞踏』)
読了日:11月29日 著者:庄野 潤三
遠き落日〈下〉 (集英社文庫)遠き落日〈下〉 (集英社文庫)
数々の難病を解決し、各国へ赴く度に国賓級の待遇を受けるまでになった野口。しかしその一方で、彼の業績に疑問を投げかける学者達がいた。その声は次第に大きくなり、彼は追われるように、自らが一度解決したはずの黄熱病の巣窟、アフリカへと旅立つ……。決して偉人ではない、生々しい野口英世の生涯の終焉。
読了日:11月28日 著者:渡辺 淳一
遠き落日〈上〉 (集英社文庫)遠き落日〈上〉 (集英社文庫)
借りた金は決して返さない。会津の貧農に生まれた野口清作は、有り余るエネルギーを研究に、そして遊興に消費していく。泥臭いほどの生命力には、ただただ圧倒。多くの人々から半ばあきれられ、そして、惚れられた男が、細菌学者・野口英世としてアメリカで頭角を現し始めるまで。
読了日:11月14日 著者:渡辺 淳一
火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
カード破産、執拗な取り立て、その後訪れた息を潜めるような生活……。誰もが浮かれた時代が過ぎ去った後、彼女たちに残ったのは、途方もない額の借金と孤独だけだった。誰をも責められない、悲しい罪の物語。
読了日:11月07日 著者:宮部 みゆき
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
閉鎖した世界の終わりに結末を見出そうとする一方の僕と、定められたタイム・リミットに向けて地底からの脱出を目指す、もう一方の僕。加速度的に進む物語に、下巻は気がつけば、上巻の半分の時間で読み終わっていた。
読了日:10月25日 著者:村上 春樹
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
閉ざされた街の中で穏やかな時間が流れ続ける<<世界の終わり>>と、自分に内蔵されてしまった特殊技術を巡る争いに、自分の意志とは無関係に引きずり込まれる<<ハードボイルド・ワンダーランド>>。平行する二つの物語が行き着く先には、一体何が?思わず次のページをめくりたくなる作品。
読了日:10月25日 著者:村上 春樹
妄想銀行 (新潮文庫)妄想銀行 (新潮文庫)
自分の持つ鍵に、ぴったり合う鍵穴は、何処にあるのか。それを探し続ける男の物語『鍵』。 たった数ページだけど、そのためだけに、買う価値のある文庫。
読了日:10月16日 著者:星 新一
鏡の中の物理学 (講談社学術文庫 31)鏡の中の物理学 (講談社学術文庫 31)
波野光子って、字面だけ草薙素子に似てる(消えるし)。
読了日:10月15日 著者:朝永 振一郎
デッドエンドの思い出 (文春文庫)デッドエンドの思い出 (文春文庫)
恋と恋の間の空白のような時間に現れて、次へと進む元気を与えてくれるひとたち。その暖かみが詰まった表題作は秋にこそ。
読了日:10月14日 著者:よしもと ばなな
城 (新潮文庫)城 (新潮文庫)
城はいつも目の前にある。でも、いつまで経っても、それは自分の手の届く範囲にはやってこない。縛られていないようで、それは確かに自分を拘束している。融け込もうとすれば拒絶され、背を向けようとすれば迫ってくる何処にも所属できない感覚を目が回るほど長い間綴った小説。
読了日:09月30日 著者:フランツ カフカ
フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))
怖い顔って、やっぱり損なのね……。
読了日:09月15日 著者:森下 弓子,Mary Shelley
ロボット (岩波文庫)ロボット (岩波文庫)
人間的、ってどんなこと?生き残ったロボット達の模索が、僕らにも重なる。
読了日:09月09日 著者:千野 栄一,カレル・チャペック,Karel Capek
ダーウィン著作集〈1〉人間の進化と性淘汰(1)ダーウィン著作集〈1〉人間の進化と性淘汰(1)
暑い日、ドトールで。沈没。でも、人間は、それほどサルから、遠くないって、知った。
読了日:08月31日 著者:チャールズ・R. ダーウィン
天国はまだ遠く (新潮文庫)天国はまだ遠く (新潮文庫)
なんだか、田舎に帰りたい……。
読了日:08月15日 著者:瀬尾 まいこ
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
みた!みた!俺、むしろ、カエルの方だった!
読了日:07月15日 著者:フィリップ・K・ディック
ブラックホールで死んでみる―タイソン博士の説き語り宇宙論ブラックホールで死んでみる―タイソン博士の説き語り宇宙論
スパゲティみたいに、伸びます。
読了日:06月16日 著者:ニール・ドグラース・タイソン
ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)
笑い男は、ここに……
読了日:05月03日 著者:サリンジャー

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