2008-03-08

感受性の発見

【今日やったこと】
二次抗体
もうなんども してきたこと。


◇◇◇


解き放たれた真空が、周りの空気を吸い込むように
人生におけるあまたの喪失が感受性の源だと気づいた

失ったことで生まれる虚無

それを補おうとする外気の流れ

うしなうたびにうしなうたびに

宮沢賢治は輝きを増し 中原中也は重くのしかかり

太宰治はいとおしくなり 安部公房は塔のように聳える

見えなかった言葉が、色が見えるようになり
感じられなかった音楽が感じられるようになって

見えていると勘違いしていた自分の
聞こえていると思っていた自分の 幸せな慢心が
恥ずかしくてしょうがない

このまま 長い人生
幾多の喪失の果てに、やがて全ての物を失ったとき
すべてがすべて すっからかんになってしまったとき

世界はどれほど輝くだろう

ただ一つ分かることは
そのとき、たとえ自分は孤独であったとしても
世界を憎むことはもはや
できなくなっているだろうと言うことだ

ウナギのわめき

【今日やったこと】
昨日の続きウェスタン


◇◇◇


ネットでニュースを見ていて、思わず憤ってしまった。
愚の骨頂

(asahi.comより)
代理出産、法律で原則禁止に 学術会議が最終報告

2008年03月08日00時36分

 日本学術会議の「生殖補助医療の在り方検討委員会」(鴨下重彦委員長)は7日、代理出産の原則禁止を盛り込んだ「生殖補助医療法」(仮称)を定めるように求めた最終報告書をまとめた。法律で、営利目的の代理出産をあっせんした業者、実施した医師、依頼者を処罰対象とすることで規制に実効性を持たせようとしている。一方で、公的機関の厳格な管理のもと、試行(臨床試験)の道も残した。

(中略)

 報告書では、子宮がない女性にとって、代理出産以外に血のつながった子を産む方法がないことから、公的機関の管理と法律の規定する要件のなかで、試行として実施されることは考慮していい、とした。

 試行的な代理出産で子どもが生まれた場合、産んだ女性を母親と規定。外国で生まれたケースも含め、依頼者との親子関係は、養子や特別養子の縁組で認めるとした。

(以下略;太字は筆者)



いつも思うんだけど、「親子鑑定」と言う場合には法的にもDNA鑑定を行ってきめているのに、
どうしてこの問題では遺伝上の親が親にならないの?

母親だと言うときは、その子が誰のおなかから生まれたか、まで、証明しなくてはならないの?

男 (精子提供者) は法的な意味で、父親に認定されるのに、母親 (卵子提供者) は認定されないことがあるなんて、不平等じゃないの?産んでこそ母、ということ?腹を痛めない母は母じゃないの?

(何となく、以前の「産む機械発言」のにおいが...。)

そのうち、胎児の体外培養が可能になったら、その子の母親は誰になるの?
培養器?それとも、母親の欄は、空白?父親しかいないことになるの?

一切合切非科学的。不合理、矛盾。
事情は知らないけど学術会議のメンツは、どんな人たちなんだろう。
答えはすでに決まってたのかな。もしかすると。

酔客

【今日やったこと】

先輩に勧められて
少し飲んだので、
もう帰ろう

◇◇◇


スピッツの『うめぼし』の詞を
越えるすべが見つからずにいた夜

手に握りしめた ラガーの空き缶

溶けないスキムミルク

新聞の紙面を飾るリリーフエースの若い横顔

蛍光灯の明かりはまぶしく

白卓の反射は明るく

全て白の光の中で
不釣り合いなほど色のついたモザイクが一人
ここにいていいのかと疑念を抱きつつ

電源の切れたテレビは黒々と
華やかな世界の真実をあばく

あれもこれも全て虚像であったとテレビは言うが
虚像の果てに真実があったと妄信する信者は一人

虚像を虚像と信じる勇気も持てぬまま その場しのぎの笑顔の種で
満足している

鼻の下なげえ、あの面で
どの面下げて生きてんだ

こんちくしょうめ
あんちくしょうめ