2008-03-08

感受性の発見

【今日やったこと】
二次抗体
もうなんども してきたこと。


◇◇◇


解き放たれた真空が、周りの空気を吸い込むように
人生におけるあまたの喪失が感受性の源だと気づいた

失ったことで生まれる虚無

それを補おうとする外気の流れ

うしなうたびにうしなうたびに

宮沢賢治は輝きを増し 中原中也は重くのしかかり

太宰治はいとおしくなり 安部公房は塔のように聳える

見えなかった言葉が、色が見えるようになり
感じられなかった音楽が感じられるようになって

見えていると勘違いしていた自分の
聞こえていると思っていた自分の 幸せな慢心が
恥ずかしくてしょうがない

このまま 長い人生
幾多の喪失の果てに、やがて全ての物を失ったとき
すべてがすべて すっからかんになってしまったとき

世界はどれほど輝くだろう

ただ一つ分かることは
そのとき、たとえ自分は孤独であったとしても
世界を憎むことはもはや
できなくなっているだろうと言うことだ

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