今日の大事な実験で使おうと思っていたメディウム。
ゆっくり溶かそうと、冷蔵庫で解凍していたら、
案の定、今朝になっても溶けていない。
ウォーターバスに、どぼん。
外は、きわめていい天気。
白い地上と、青い天空のコントラストがまぶしい。
実験している自分が愚かしい。
何たって、先週の土日はいろいろなことがあったので、
いろいろなことを、いろいろ書いているうちに、
もう、今週も終わってしまいそう。
それでも語り尽くせない、先週の日曜日の話。
実は、先週の日曜日には、楽しみにしているイベントがあった。
正確には、先週の土日をかけて行われていたのだが、"北海道 酒蔵まつり07" と言うイベントが市内で催された。北海道内の10前後の酒蔵がブースを出し、参加費1000円で、飲み放題。
似たような企画は意外と全国にあり、しかも自分は以前、新潟の“酒の陣”という、50前後の酒蔵が参加する大イベントに参加したことがあったので、北海道の、しかも10くらいの酒蔵が参加するイベントなど、たいしたことはあるまいと、高をくくっていた。
しかし、せっかく北海道にいるのだし、その土地のお酒の善し悪しくらいは、味わっておかないとなんだか北海道を知った気にはなれない (酒で判断するのも、どうかとは思うが) 。
北海道というと、ニッカ・ウィスキーとか、ワインとか、そういう洋酒のイメージが強く、地酒に関してはほとんど情報がない。
しかし...。冬、これだけ寒いときに飲むのは、ワインでは、無いでしょう。
燗は日本酒の特権だ。
そこで、北海道に対する理解を深め、この寒い冬を乗り切る、と言う大義名分を立て、酒蔵祭りに参加してきた (いささか回りくどい)。
酒蔵祭りは、 案の定、小規模なイベントだった。一つの体育館ばりの大ホールを借り切る、新潟の物とは違い、農協のビルの、小宴会場程度の広さの部屋を借りて、そこに、10余りの酒蔵がひしめいていた。
ただし、新潟の物に負けないくらい、いい会だった。
まず、部屋が狭いので、100人もお客が入ればいっぱいになり、ごちゃごちゃして、それが酒飲みには、なんとも楽しい。
また、小さなおちょこをはじめに渡され、それを持って、各ブースを回るというスタイルは新潟と共通なのだが、新潟では、底を湿らす程度にしか、お酒をくれないところを、北海道では、すり切りいっぱい、並々とついでくれるところが多い。さすが北海道は、懐が深い。
立って飲むこともあるし、部屋も暖かいので、この酒の量も相まって酔いが回るのが早い。
しかも、自分は、例ののんきな悪癖により、会場に着いたのが閉会90分前で、各ブースをあわてて回ったので、一度に酔いが回ってきて、後半はスローダウンせざるを得なかった (寒い中、歩いて帰らなくてはいけないし)。
それでも結局、ブースを回り回って、三周くらいはしたと思う。
どのブースも、いつも見かける本醸造に加えて、限定物や、純米大吟醸なんて、おいしいに決まっている、いいお酒も並べていて、いろいろなお酒と、初めましてができた。
そのなかでも、今回特に気に入った物は、
>限定で出ていた、“大雪乃蔵”の濁り酒。すごくおいしかった。後で口の中がすっとしたので、実はアルコール度数は高いのかもしれないが、飲みやすい。生酒万歳。
>北海道のスーパーでよく見かける、“国稀”の一番安い“本醸造”。これは知り合いの先生に教えてもらい、おいしいと思った最初。相変わらず、おいしかった。
>今回一番の発見は『国士無双』という、いかにも強そうな銘柄をもつ、高砂酒造の純米大吟醸“あさひかわ”。飲みやすく、すいすい入っていく感じの、恐ろしいお酒。しかも、このランクにしては、安い。720mLで2000円くらいだった。
すぐ買ってしまい、その日のうちに、半分飲んでしまった (恐ろしい)。
満足。
会に参加してみて、この、決して酒造りに好適とはいえない土地にも、いいお酒を造ろうとしている人たちと、その造った物を心から愛する、得体の知れない飲んべえ達がこんなにたくさんいるんだということをつくづく実感して、ほくほく顔で家路についた。
この調子でいくと、来年も参加しそうだ。
冬の楽しみが、一つできた。
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