2011-03-28

避難所以外の避難民に注視を

災害発生から3週間目に入り、徐々に避難場所での秩序が整いつつある。班分け、係わけ、ボランティアの受入、物資配給など、避難に伴う様々な仕事は体系化され、被災者自身、もしくは有志たちによって賄われている。一方で、それから漏れた自宅避難民の取り扱いが問題となっている。深刻な場合、配給から漏れ、事実上の孤立に至っているケースもある。自宅があるからいいという問題ではない。彼らの多くは自宅があるというだけで、やはり多くを失っているのだ。ある試算によれば、その数は避難所の被災者の二倍に上るという。避難所の生活に馴染めず、車中泊する被災者も多い。彼らとの連絡手段をどうするか、それが早急に解決しなくてはいけない課題だ。失った物の数は考慮されるべきだが、それによって被災者がランク付けされることはあってはならない。失ったもののが大きすぎたのだ。その大小に、もはや差など無いに等しい。

編集後記

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