ベクターを切って、張って、繋いで、
できあがり。
さあ、食ってくれ、大腸菌。
僕と君との仲じゃないか。
何度も、夜を明かしたじゃないか。
今日も、朝まで語ろうじゃないか。
明日見たら、コロニー0の沈黙なんて、
そんな義理のないことしないで呉れよ。
寺田寅彦、と言う物理学者がいる。
この人、物理学者であり、俳人であり、
何より、優れたエッセイスト。
そして、夏目漱石の弟子。
『吾輩は猫である』に出てくる、
首つりの力学の研究者
冬彦のモデルでもある。
その人の本を、初めて読んだ。
その名も
『柿の種』
まだ、読み終わってもいないが、
この短文のセンスがすごい。
たった数行の文章で、何度もはっとさせられる。
文章は、上手下手はもとより、切り口だと思った。
(注;寺田寅彦はもちろん文章は極めて上手)
短い文章は写真のように静止画ではあるが、
それは頭の中で動かせるだけの自由度がある。
この人はある意味、
明治の偉大なブロガーなのかもしれないと思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿