2008-03-29

柿の種

【今日やったこと】
ベクターを切って、張って、繋いで、
できあがり。

さあ、食ってくれ、大腸菌。

僕と君との仲じゃないか。

何度も、夜を明かしたじゃないか。

今日も、朝まで語ろうじゃないか。

明日見たら、コロニー0の沈黙なんて、
そんな義理のないことしないで呉れよ。

◇◇◇


寺田寅彦、と言う物理学者がいる。

この人、物理学者であり、俳人であり、
何より、優れたエッセイスト。

そして、夏目漱石の弟子。

『吾輩は猫である』に出てくる、
首つりの力学の研究者
冬彦のモデルでもある。

その人の本を、初めて読んだ。

その名も
『柿の種』

まだ、読み終わってもいないが、
この短文のセンスがすごい。

たった数行の文章で、何度もはっとさせられる。

文章は、上手下手はもとより、切り口だと思った。
(注;寺田寅彦はもちろん文章は極めて上手)

短い文章は写真のように静止画ではあるが、
それは頭の中で動かせるだけの自由度がある。

この人はある意味、
明治の偉大なブロガーなのかもしれないと思った。

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