2008-03-31

リスペクト・イェルネ

【今日やったこと】
裏切り者に制裁。
再び、トランスフォーム。

今度こそ。

約束を守ってくれた方には、
甘い甘いLBメディウムを浴びるほど飲ませてあげました。

喜んでる。OD600 上がってる。

もうすぐおやつのIPTGもあげるから。

◇◇◇

イェルネという名前は、免疫学を研究する人にとって、
一度は耳にする名前だ。

彼自身が、優れた発見をしたわけではない。
見事な実験をするわけでもない。

しかし、彼の唱えた免疫学を理解するためのいくつものモデルは、
そのままの状態では、確かに現実ではないにしても、
それを全て否定することができないほど、美しく、哲学的だ。

抗体が、抗体の抗体を作って、それが抗体を作らせる。
そうやって、全ての抗体が互いに拮抗しているところに、
よそ者が入ってくれば、拮抗関係が乱れて、それに対する免疫応答が起きる。

簡単に言えば、これがイェルネの有名な仮説、『イディオタイプ・ネットワーク』仮説だ。

バランスを取っていた物が崩れたとき、それは大きな反応を起こす。
一種の積み木崩しだろうか。

これそのものが、現在の免疫学の中心理論というわけではない。
細かいところは、現実と離れている。
しかし、この理論の"信奉者"は世界中に少なからずいて、
この発想は形を変えて未だに生き続けている。

そのほか、この人は哲学の本を読みあさったり、
信じられない位膨大な熱力学の計算の果てに理論を証明しようとしてみたり、
城に閉じこもったり、
偏屈を画に描いたような科学者だ。

ただ、こういう生き方を、カリスマと呼ぶのかもしれない。

と言うわけで、先ほどアマゾンで、近日発売の、
『免疫学の巨人 イエルネ』と言う本を発注してしまったわけです。
5000円位するけど関係なし。

お布施だと、思っております。

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