2008-05-11

緑時々

【今日やったこと】

また講習会。
連続
天気良し。

◇◇◇


北海道は春になると
一斉に花が咲く、と言われるが、
まさにそうだ。

今日も、理学部から医学部まで
ずっと続く並木道の下を歩きながら、
その間に幾つも幾つも並んでいる
花木の列をずっと見て歩いた。

日曜日のお昼近くだからか、人通りも少なく、
天気のいい割に空気もひんやりしていて、
ちょっと寒い位。

花冷え、と言う言葉があるがちょうどそんな感じか。
むしろ、花の持ちが良くなっていいのかも知れない。
暖かい盛りだったゴールデンウィーク直前に咲いた
しだれ桜の木は、もうすっかり散ってしまって、
青葉だけを涼しい風の中に揺らしている。

正面玄関の前には花盛りの、つつじ。

そこに至る小道には淡い色のヤエザクラが、狭い間隔で並んでいて、
風のない時にそこを通ると、たれ込めた桜の微かな匂いが、
その桜の葉で日陰になった小道に満ちているのを感じる。

構内至る所の芝生はすでに深い緑色。
その中に咲くタンポポの黄色い花。
背の高いもの、地面すれすれに咲くもの。

あるいは、すでに花を終えてしまって、
種の熟成を静かに待つもの。
そして、晴天に高々と突き上げられる、白い綿帽子をかぶった花柄が
それに混じっている。

行き来する人の足並みは、いずれも緩やか。

何かに慌てるわけでもなく、
花の咲く速度で、誰もが歩いている。

長い冬は確かにつらいが、
それに耐えるだけのことはある、
世界にまれに見る良春の、
今は当に盛りだ。

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