2008-03-14

孤独に関する考察

【今日やったこと】
泳動。

ながれろながれろ。


◇◇◇


『おれのことなど、誰も考えちゃくれない』
『誰一人、おれを支えてくれる人はいなかった』

ひとり者の最後のあがきを
『そんなはずはないでしょう』
と言う具体的な言葉によって否定されたときの
取り残された寂しさ

船から放り投げたロープが
陸まで届かず 着水したときのような
あの小さな水の音にも似た

それを孤独と呼ぶのだ

そして孤独な人間は
己の失敗も苦労も何もかもを
全て恵まれない自分自身の境遇のせいにしてやっと
二本の足で歩いているので

突然突きつけられた具体の刃によって無惨にも
打ち砕かれてしまう

周りに支えてくれる人間のいること
予想以上に世界は好意的であること
その事実を受け入れられずに
新たな孤独の種を見つけそれにしがみつく

あるいは
己のよりどころを失って
真昼の影のように
太陽を憎みながら小さくしぼんで消えてしまう

いずれにしろ孤独な人間の求める物は
彼の孤独を認めてくれる人間なのだ

孤独を認める隣人によって
孤独な人間が再生するという矛盾に満ちた状況

陰を日向にするような そんな状態のない限り
孤独は孤独のまま
世界の隅で
湿り続ける

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