2008-03-15

付記

『同窓』と言う言葉の語源は自分は知らないが、

おそらくは、読んで字のごとく、同じ窓、と言う意味だろう。

外から見れば、
同じ 窓の中に 映っていた人たち

内から見れば、
同じ 外の世界を 見ていた人たち

あの頃僕らの見ていた世界は
結果的にはそれぞれ違っていたのかもしれないが
飛び出していった窓は、誰も一緒だった。

そうなれば、いずれ帰ってくる窓も、また。

何回かの花見と
海水浴と
紅葉狩りと
雪祭りの後で
ある時ふと
思い出すもの

あの窓の景色
あの同じ窓の 窓枠に収まっている
幾人もの笑顔 泣き顔 まじめな顔 怒った顔 優しい顔 澄ました顔

おそらく人生で これほど他人に対し表情豊かな時代が もはや無いのではないかと
思わせるほどの

『同窓』と言う言葉の語源は知らないが、

おそらくは、読んで字のごとく、同じ窓、と言う意味だと。

0 件のコメント:

コメントを投稿