2008-04-22

不条理サイエンス

【今日やったこと】

大学のネットワークサーバーがダウンして、
一日中、ネットにつなげなかった。

いつの間にか、
インターネットできないパソコンは、
全く用なしになってしまっている現実を痛感。

時代について行けない人間も、
こういう風に思われるとしたら、

怖いものだ。

◇◇◇


今日は、取らなければいけない授業があったので、
初めて、人文棟に行ってきた。

理系の人間にとっては、
縁遠い建物の一つ。

それだけに、
中がどうなっているか気になる。


その建物はずいぶんと新しく、
質素で、合理的だった。

特に、こだわった作りの教室がある訳でもないし、
机も、高校にあるような、普通の教室の机だし、
誰かの肖像画が飾ってあるわけでもなければ、
謎の彫刻に満ちあふれている訳でもなかった。

ただ、授業を受けて、先生が話をする分には
非常に使い勝手の良い、最低限の作りになっていて、
およそ各教室にはちゃんと
OHPから、プロジェクターまで、必要な視聴覚装置一式が
備え付けられているようだった。

受けた授業は心理学だったので
久しぶりに、使っていなかった脳みその回路を刺激された気がして
授業を受けた後、なんだか生まれ変わったみたいな
新鮮な感動すら、覚えた。

その帰り、ちょっとした事務手続きのため、
理学部に立ち寄った。

こちらは打って変わって、
おそらく、建学間もない頃の、古い煉瓦造りの建物で、
階段は木製。
ドアのノブも、昔のドアに良くある、丸い金メッキのキノコ型。

古い階段を、ぎしぎし上り、
扉を、きいと開けて、
必要な書類を提出して、
引き下がった。

案外、先端を追い求める、理学部の方が、
前ばかりを見すぎているためか、
身の回りのことにかけては、無頓着を通り越して、
保守的ですらあるようで、

身軽でシンプルな、
人文学部の人たちの方が、
自分たちの学ぶ場所にかけては、
よっぽど合理的なのではないかと、思った。

彼らは、着古した、ぼろぼろの白衣に
それでも袖を通すような人間の心理など
分かりはしないだろうし、知りたくもないだろう。

第一、知る必要もない。

本当に白衣が必要だから、白衣を着て実験をしている理学者など
今はもう数える位しか、いないはずだから。

後の大多数は、
ほとんど、惰性、かもしれない。

だって実際、着る必要、ないもの。
DNAをいじくるのに、
なんの危険が、あるの?

少なくとも、生協行くのに、
白衣で行く必要はないでしょ。

服が汚れるのが心配なら、
エプロンでも着ければいいのに。

男なら...
前掛けか....。

研究室が、たちまち、調理実習。

それもまた、おもしろいかも。

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